2024年12月8日(日)長崎大学文教キャンパスで開催したイベントには、中学生から高校生のパスポート会員とその家族約50名の参加がありました。とても中身の濃い充実した3時間でした!
講師は、長崎大学副学長 松井史郎教授、キャリアセンター 矢野香准教授、薬学部 山吉麻子教授、工学部 矢澤孝哲教授の4名の先生方です。
講義Ⅰ 「『大学』とはどんなところ?『長崎大学』とはどんな大学?」 松井史郎 副学長
「今日の体験を通して、長崎大学とはどんなところか知るとともに、進路選択に役立ててほしい。男女関係なく自分が進みたい道に進んでほしい。」と講義がスタート。大学は、情報を単に覚えるだけでなく、「コミュニケーション」の場であり、答えがないことや新しい「知」を創出する「考える」場です・・・大学は3つの力(考える力・情報を集める力・伝える力)を磨く場所です。それぞれの力について詳しく説明しましょう・・・では、なぜ3つの力を磨く必要があるのでしょうか・・・つまり、大学は・・・と、中学生にも理解できるわかりやすいお話でした。遅れて入室された保護者が「一つ目の力って何でしたか?聞いてなくて・・・」とスタッフに聞いてメモをされるほど、みなさん熱心に聞かれていました。
松井史郎 副学長
次に、「『長崎大学』はどんな大学?」では、長崎大学の歴史と特徴についての話。長崎大学は、1857年11月12日ポンぺが医学伝習を開始したことが始まりで、何と今年168年目を迎えた伝統ある大学。現在10学部を擁する総合大学ですが、他の大学と違う特徴が・・・。実は長崎大学は「実務」「実学」に直結した教育、研究機関を前身としていて、今も研究室に留まらず、現場を重視しながら学び、考え、研究することを伝統とした大学・・・。そして、今、長崎大学が何を目指しているか、のお話があり、長崎大学を知る良い機会となりました。
みなさん熱心に聞いています
講義Ⅱ 「プレゼンテーション基礎 ~10代から身に付けておきたいこと~」 キャリアセンター 矢野香 准教授
「プレゼンテーション(プレゼン)」という言葉は、だれでも聞いたことがあり、小学校や中学校でも授業に取り入れられています。では、どうすれば効果的なプレゼンができるようになるのか、みんな知りたいところです!答えは「上手なプレゼンを真似てください。」・・・真似ていいんだぁ。でもただ真似るだけではないんです・・・真似る技術について教えていただきました。「守・破・離」の話に納得!長大生の上手なプレゼンを見て感動!!良かったところを話し合い、話の上手さとはどのようなことか、プレゼンを学術的スキルとして理解する・・・どんどん先生の話に引き込まれていきます。先生の講義は、中・高校生だけではなく、私たち大人にとっても大変参考になる内容でした。
矢野 香 准教授
長大生のプレゼンをみて上手な点を観察学習
先生の話にどんどん引き込まれていきます
講義Ⅲ 薬学部と工学部に分かれて、実際に講義を体験。大学院の学生と話をしたり実験を行いました。
まず、薬学部
山吉麻子教授から、先生が研究者になられたきっかけや研究内容についてのお話、長崎大学薬学部についての紹介(なんと日本最古の薬学部の1つであり、日本全国の薬学部でノーベル賞受賞者を輩出したのは長崎大学のみ!)、入試についての詳しい説明がありました。その後2班に分かれて実験を行いました。大学院の学生が丁寧に説明をしてくれ、ルミノール反応体験ではクイズ形式でとても盛り上がりました!
薬学部 山吉麻子 教授
アガロースゲル電気泳動の実験中
ルミノール反応体験中
ピペットマンで4μlを吸い取ります
次は工学部
矢澤孝哲教授の講義では、工学とは…「日本発」の学問であり、論理的に新しいものを創造する唯一の学問である との紹介からスタート。加工技術の紹介や計測の説明などを受けた後、実際に様々な技術開発の装置などがあるエリアへ行って研究室を見学しました。参加者は興味深く見学していました。
大学院の学生から、工学部に進んだ動機、大学院の研究以外でやっていること、受験勉強について、一人暮らしの大変さなどを話してもらいました。
工学部 矢澤孝哲 教授
本物の車⁉
実際に装置を触ってみます
大学院生との交流の時間
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。
<アンケートの感想から>(抜粋)
・全ての講義において話がとても分かりやすく、とてもためになる講義だった。
・大学が何をするところなのかよくわかっていなかったから、この機会で知ることができた。大学に行きたい気持ちが強くなった。
・大学生の先輩に質問ができて満足。実際に実物を見ることができてとても楽しかった。
・もっと現役の大学生、大学院生と生でコミュニケーションをとれる機会があると嬉しい!
・中学生にも分かりやすい内容で、子どもも集中して聞くことができた。
・高校に入学してすぐに進路選択をしなければいけない為、今回参加することが出来てよかった。
・難しい部分もあったが、ピペットマンを使ってDNAを移動させたり本格的な事を経験できて楽しかった。今度はDNAの観察までして二重螺旋構造を見てみたい。
・高校受験を控えているが、塾を休ませ参加させて本当に良かったと思った内容だった。
長崎大学パスポートでは、今後も中高生向けのイベントを行っていく予定です。多くの方に参加いただけたら嬉しいです!少しでもみなさんのお役に立ち、楽しめるイベントにしていきます!イベントについては、ホームページでチェックしてください!!