志セミナー」は理系の世界を知り、女性の働き方を考え、理系女子「リケジョ」について語り合うセミナーです。
前半の部は“リケジョ講演”です。まずは、東京大学理学系研究科准教授の瀧川晶先生による講演「役に立たない宇宙鉱物学 〜最先端技術で世界を拓く〜」と題し、ご自身が従事している研究の紹介のほか、現在のキャリアに繋がるきっかけ等、幅広いお話をいただきました。人の未来は予測がつかないからこそ今興味のあることを全力で突き詰めていくことが大切とのメッセージは、多くの参加者の心に響いたことと思います。質疑応答では、宇宙に興味があるという中・高生から積極的な質問があり、瀧川先生からも熱心な回答をいただき、心地よい熱量を持った講演となりました。
次に、株式会社PAL構造建築設計部一級建築士の林田真奈さんによる講演「建築物を支えるデザイン」です。ご自身のキャリア観に変化がありながらも最終的に建築士を目指すに至ったきっかけや、理系を選択して良かったこと等についてご講演いただきました。また、建築という仕事は様々な専門分野の人材が連携して初めて成り立っていくという深いお話は、現場を担う一専門家ならではの視点であり、中・高生にとっては新鮮なものだったと思います。
後半は“大学生リケジョによる学部紹介”です。長崎大学理系学部（医学部、薬学部、工学部）の学部生の皆さんにその学部を選んだきっかけや、大学で学んでいること、大学生活の様子などについて話していただきました。
次に“リケジョトーク（相談会）”として、参加者が直接大学生に進路や将来、学校のことについて相談を行い、様々な意見を共有することのできた時間となりました。
本セミナーを通して、理系の世界でも女性が当たり前に活躍できることを知ってもらえたと思います。「リケジョ」という言葉で表さなくても、男女がともに同じ志をもって社会で活躍していける時代が既に到来していることを実感できるセミナーとなりました。
添付ファイル：【チラシ】令和3年度志セミナー（PDF）
