「夢セミナー」は、リケジョの人生の話などを聴き、自分の夢を見つけたり考えたりするきっかけにしてほしいセミナーです。
当初は、8月2日に長崎県立五島高等学校にて開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い急遽中止となりました。その後、五島高等学校より「離島の子ども達に進学に対する刺激がほしい。」との要望があり、改めて11月13日(土)にオンラインにて開催しました。
最初は、リケジョ講話「変わった小学生が医師になるまで」です。原爆後障害医療研究所 附属放射線・環境健康影響共同研究推進センターの赤澤祐子准教授から、ご自身が医師を目指すことになったきっかけや、現在携わる業務のことなど、幅広いお話をいただきました。医療現場ではチームプレイが強く求められるので、ぜひ他者と積極的に関わる姿勢を大切にして欲しいとのメッセージがとても印象に残るものとなりました。
次に、地元リケジョ講話「働く母の姿を見て薬剤師の道へ」です。五島市内にある福江薬局薬剤師の加藤智子様から、目標を持つことで大学生活がより有意義なものとなり、またそれがあるからこそ互いに高めあう仲間との出会いにつながるというお話をいただきました。何か一つ、小さなことからでもいいので「目標」を見つけて欲しいとの温かいメッセージが添えられました。
続けて、同じく地元リケジョである五島市立翁頭中学校教諭の松本舞様から、「数学を通してこどもを導く」と題した講話をいただきました。数学を学ぶことで正しく情報を判断する力、問題を解決する力、論理的に考える力などが得られるとの興味深いお話がありました。
最後は大学生リケジョによる学部紹介として、長崎大学水産・環境科学総合研究科の、倉本菜摘さんに、その学部を選んだきっかけや、大学で学んでいること、大学生活の様子などについて話していただき、自分で一歩を踏み出そうとエールが送られました。
参加者からは進路選択や志望動機に関わる質問が複数あり、講演者から丁寧に回答していただく中で、今の自分にできる準備をしていく必要性を感じたり、将来を考えるきっかけになる時間となったようです。